サロンブログ

2月10日はフットケアの日

by in フットケア 2021年2月10日

 


~こんにちは!歩き続けられる幸せ💛をお手伝いするSuashi です~

 

みなさん、ご存知でしょうか?

 

毎年1月10日と2月10日は「フットケアの日」と制定されています。

糖尿病や末梢動脈疾患あるいは閉塞性動脈硬化症による足病変の予防、さらには早期診断・早期治療の啓発が目的としています。

 

そもそも糖尿病と足って、そんなに関係があるものなのかご存知の方が少ないと思います。

「フットケアの日」に少々難しいかもしれませんが、大切なお話をさせいていただきます。

どうか最後までお読みください。

 

私は医療従事者ではない民間のフットケアセラピストですので、糖尿病患者さんのフットケアをすることはありませんが、高齢者の足のケアをする際には、痛みやしびれがないか、皮膚の色、皮膚の温度(冷たいか熱いか)、腫れはないか等注意をしてみていきます。

もちろん既往歴(病気の有無、病歴)は事前に確認します。

高齢者の中には長年高血糖を放置して、医療機関の治療を受けていない方もいらっしゃいます。

そういった方が、民間のフットケアを受けられた際、もし万が一足の爪を切っている際に皮膚を少しでも傷つけてしまったりすると大変なことになってしまいます。

 

なぜ、糖尿病患者さんの足に傷をつけてしまうと大変なのでしょうか。

専門用語ですが、「糖尿病性足病変(とうにょうびょうせい あしびょうへん」という言葉があります。

昨年、日本初の足の総合病院と言われている「下北沢病院」主催のセミナーを受講する機会がありました。

 

そのセミナーで学んだ「糖尿病性足病変」の三つの問題と、壊疽した部分だけ取り除くデブリードマン外科手術だけではダメな理由をご説明します。



糖尿病性足病変 三つの問題



1.血行障害

2.感染

3.糖尿病性神経障害



なぜ上記の三つが問題なんでしょう?



まずは足の位置は身体の中で一番心臓から遠い臓器となります。

足の指先は細い血管が通っています。末梢神経もです。



身体が高血糖状態が続くと、血管が傷つき(血管障害)

さらに末梢神経の代謝も異常をきたします(神経障害)

血糖値が高いと水虫、細菌、ウィルスに対する抵抗力が
弱まり感染しやすくなります。(感染症)




少し分かりやすく説明すると、

糖尿病患者さんは足先や足裏の感覚が鈍くなり、ぶつけたり、傷をつけても気が付かないことがあります。小さな傷でも放っておくと、細菌やウィルスに感染し、潰瘍(かいよう)ができ、そこから壊疽が始まってしまったりします。

普段靴下等履いていると家族は気づきにくく、気づいた時には指先がすでに真っ黒!という状態も聞いたことがあります。



慌てて病院に行きますが、壊疽した足先は切断ということになります。



実はここからが糖尿病の怖いところです。



壊疽した指先を切断し、縫合してそれで終わりではないのです。思い出してください、糖尿病患者さんには血管障害が良くあります。指先を切断してなくなっても血液が行き届かない虚血状態、さらに感染が進行すれば、壊疽は足先から足部、かかとへとどんどん進行してしまいます。



虚血状態のまま壊疽部分を切断しても、どんどん壊疽は進んでしまうので、血行再建手術やバイパス手術で血管を拡張する治療が必要になってきます。

 

血行障害がある足にはどんな外用薬を塗っても傷は治りません。

傷を治すのに必要な栄養(血行)が行き届かないからです。

 

大切なのは、足の異常に気付き対処する、早期発見、早期治療です。

日ごろから、ご自身の「足」に関心を持つことです。

それから、ご高齢の両親の「足」の様子にも、時々関心を持っていただきたいのです。



痛みやしびれはないか、腫れやむくみはないか、触った感じ冷感や熱はないか、皮膚の色は正常か、足裏、爪の状態はどうか等です。



もし、糖尿病を患われていて、足に異常がある場合は「足の専門外来」などで調べお近くの病院を受診するのをお勧めします。

 

みなさん、フットケアの日(2月10日)は、毎日ご自分の体重を支え、共に歩いてくれている「足」に感謝し、いたわりましょう (^^)/

 


フットケアサロン Suashi 👣素足